「マーケティング」顧客を楽しませながら売上を上げる方法
2019/01/27
本屋迷宮
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約3年前の話です。
リアルな書店を舞台にして行われる、ゲーム。
このゲームを開催していたのは、
神保町の書店「書泉グランデ」
ゲームの参加者は
この書店に閉じ込められる設定で、
書店内を歩きまわり謎を解いていきます。
そして謎を全て解いたあかつきには、
書店から脱出できるというもの。
基本的には無料で参加できるゲームで、
当時は長蛇の列ができるほどでした。
ここまで読んで頂いて
恐らく疑問に思われるのが、
「書店が脱出ゲームをして、何の意味があるの?」
という点です。
書店の目的は、
“書籍を買ってもらう”こと。
ですから、
書店の中でゲームをしたところで、
書籍の購入に繋がるかは疑問です。
売上を上げる
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その観点で考えれば、
短期的な効果は薄いかもしれません。
しかしこの書店が
脱出ゲームを行う目的。
それは、
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書店を訪れる人を増やしたい。そして
訪れた人に書店をよく知ってもらいたい
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というもの。
書店に行ったことがある人であれば
分ると思うのですが、
「今日は小説を買おう」
「今日はちょっとビジネス書を見に行こうかな」
「○○という本を買いに行こう」
など、
基本的に書店に行く際には、
何かしらの目的があるはずです。
ですから、
その目的以外の書棚に行くことは
あまりないでしょう。
わたしもビジネス書や小説の棚には
よく行きますが、
例えば科学・歴史というような棚には
ほとんど足を運んだことがありません。
しかしこの脱出ゲームは、
書店内をぐるぐる回りながら
謎を解いていきます。
その謎解きの過程で、
今までは足を運んだことのないような書棚にも
足を運ぶ。
実際にゲームをやってみると、
「本屋にこんなコーナーあったんだね」
「この本おもしろそ~」
「後で買いにいこう!」
など、書店に関する知識が増えるとともに、
今まで手に取らなかった本に興味を持っている。
そういった流れができているようです。
実際に私も参加しましたが、
いつもは全く興味のない歴史の本を、
1冊買ってしまいました。
普段なら絶対に足を運ばない書棚ですから、
ちゃっかり書店の戦略にはまった感じです。
あなたのビジネスが
もし上手くいっていなくて、
一秒でも早く売上を上げたいと思った時、
あなたの頭の中は
お金・お金・お金
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になってしまうかもしれません。
とにかく短期的に売上を上げるために
無茶な施策を行ってしまうかもしれません。
でもその施策は、
顧客を満足させられるものに
なっているでしょうか?
感動や楽しみ、ワクワク感を
与えられるものになっているでしょうか?
売上のことを考えた時こそ、
一度立ち止まって考えてみては
いかがでしょうか?
きっと顧客を楽しませながら売上を上げる。
そんな方法があるはずです。