東電の経常益が昨対比4.1倍に上昇
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「東電の経常益が昨対比4.1倍に上昇」です。
⇒その理由は……:
─「下げは上げのためであり、上げは下げのためである」
マーケット、そして森羅万象から宇宙までをも律する復元力の原則です。
─すなわち永遠に“下がり続ける”ものはないのです。
そのことを胸に刻み込む必要があります。
─しかし同時に「下げ」が「上げ」に転じた瞬間も要注意です。
それは「最終的な下げ」に向けた勢いづけでもあり得るのです。
─いずれにせよ大切なこと。
それは「中庸」を維持することです。
─あるいは“このこと”のみが全てにおいて枢要であるとも言えます。
目指すは「中庸」であり、その維持なのです。
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我が国の東京電力の経常益が上昇しています。
原油価格の下落が大きく貢献していると報じられています。
福島第一原子力発電所の事故を通じて瀕死の重傷となった東電。
その東電が「復活」し始めているかのように見えます。
ただし大事なことはこれがあくまでも他律的な出来事だということなのです。
自らが「中庸」を重ねる中で到達した点ではありません。
そうであるが故に崩れる時も一気に崩れる危険性があります。
かつての強烈な「下げ」の反動としての「上げ」の間に手を打つべきです。
しかしながら「それ」が出来ないのが人間の哀しい性なのです。
「もう大丈夫」と胡坐をかいてしまいます。
その結果、何度となく惨事が繰り返されてきたという現実。
そのことを胸に刻み込みつつ、前進して行きたいと思います。