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大前研一ニュースの視点

米ウォルマート/米ゼネラル・エレクトリック/ 韓国サムスン電子/世界石油大手~小売業界の巨大な戦い

・米ウォルマート 最終利益3800億円
・米ゼネラル・エレクトリック GEの不正会計を指摘
・韓国サムスン電子 ベルギーから半導体材料調達
・世界石油大手 サウジアラムコの出資受け入れで合意

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▼ウォルマートVSアマゾンという巨大な戦いの分かれ目
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米国のウォルマートが発表した2019年5月~7月期決算は、
最終損益が36億1000万ドル(約3800億円)となりました。

生鮮食品や飲料の販売が好調だったほか、
成長分野のインターネット通販部門の売上高が
約37%増加したことなどが寄与したとのことです。

これはウォルマートにとって
久しぶりに良いニュースだと思います。

最近の業績推移をみると、
四半期ごとの売上純利益も落ち込んでいましたが、
ここに来て盛り返してきています。

特に、今回は通販部門の売上が好調だったという点が
重要だと思います。

量よりも質を重視していくというウォルマートの戦略が、
結果的に量にも反映されることを証明した形に
なったからです。

 

アマゾンのようにディスカウントで量を取りに行くのではなく、
自分たちの売りたい値段で質を追求しながらも
量を確保していくという戦略が功を奏しました。

ウォルマートとしては
久しぶりに手応えを感じているのではないかと思います。

長期的に株価を見ても、
アマゾンの株価が急騰してきたのに対し、
ウォルマートの株価は堅調に上げてきています。

これまでも継続していたアマゾン対策が
ようやく実を結んだ結果と言えます。

 

株式市場では、ウォルマートが
アマゾンの犠牲者になるというのが近年の定番でしたが、
今回の結果を受けてやはりウォルマートのように
自主店舗を持っているところが強いという風潮も
出てきています。

すなわち、現在の状況はウォルマートによって
アマゾンに歯止めがかかったという形です。

今まさにアマゾンとウォルマートによる
巨大な戦いにおける勝負の分かれ目が
訪れているのかもしれません。

そのように感じさせられる決算だったと私は思います。

 

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▼不正会計疑惑に、GEはどう答えるのか?
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米国の著名会計専門家ハリー・マルコポロス氏が15日、
ゼネラル・エレクトリックが巨額の損失を隠すため
不正会計を行っているとする報告書を公表しました。

 

報告書は175ページにのぼり、
ヘッジファンドと協力して7ヶ月かけて調査したということで、
不正額は発見できただけでも380億ドルに上るとのことです。

当然のことながら、
GE側は「解釈の違い」と否定しています。

詳細な分析結果として発表されている不正額は、
約4兆円ということですから、
これはかなり深刻な問題です。

これを受けてGEの株価は大きく下落しています。

数年前まで約30ドルだった株価は、
今では10ドルを下回る水準に落ち込んでいます。

 

レポート作成に協力したのがヘッジファンドですから、
株価の下落を受けて売り浴びせて儲けようという
目論見もあると思います。

しかし、これだけ詳細なレポートを提出されると、
ヘッジファンドの思惑はともかくとして、
今はGEが4兆円の不正額を掃き出して、
不正を白状するのかどうか注目されています。

 

 

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▼サムスンには、日本が輸出規制の抜け穴を提示
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韓国のサムスン電子が
日本からの輸出管理が厳格化されたフォトレジスト(感光剤)を
ベルギーから調達していることがわかりました。

調達先は2016年に日本の化学大手JSRと
ベルギーの研究センターIMECが設立した合弁会社とみられ、
半年から10ヶ月分を購入し、最先端の半導体チップ製造工程で
使用しているとのことです。

 

韓国に直接半導体を輸出するのを厳しく取り締まる一方で、
サムスンのように関係性を維持したいと思うところには、
日本が抜け道を作ってあげているという事でしょう。

サムスンはベルギーの会社から半導体を購入したそうですが、
航空機で送ってもらえばあっという間ですから、
日本の輸出規制という制裁は実質的に意味がないことになります。

 

 

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▼サウジアラビアの戦略の方向性が明確になってきた
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インドの財閥大手リライアンス・インダストリーズは12日、
サウジアラビアの国営石油会社・サウジアラムコが
リライアンスの石油関連事業に20%出資することで
合意したと発表しました。

 

出資額は150億ドル(約1兆5750億円)に上り、
これによりリライアンスは原油を安定的に確保する一方、
サウジアラムコは高まるインドの需要を取り込む考えです。

インド最大の財閥であるリライアンスは
最近業績が大きく低迷していました。

インドにとってみると非常に助かる話で、
リライアンスにとっても渡りに船といったところでしょう。

このようなサウジアラビアの動きを見ていると、
「他国に深く関与していく」という国家戦略が
はっきり見えてきたと私は感じています。

 

 

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