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大前研一ニュースの視点

日米関係・日米安保 ~就任1ヶ月、浮き彫りになってきたトランプ大統領の知識と経験不足

  • 日米関係 日米同盟の重要性を確認
  • 日米安保 米国防長官「尖閣を守る」発言の破壊力

 

就任1ヶ月、浮き彫りになってきたトランプ大統領の知識と経験不足

安倍首相は10日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と初めて会談しました。

日米同盟の重要性とこれがアジア太平洋地域の安定の礎になるとの認識で一致しました。

 

会見でトランプ大統領は在日米軍について
「米軍を受け入れてくださり日本に感謝している」と述べるとともに、
日本の安全保障に関与するとの考えを示しました。

 

かつてアイゼンハワー元大統領と安倍首相の祖父
岸信介元首相がゴルフに興じたように、
安倍首相はトランプ大統領と一緒にゴルフをするなど、歓待を受けました。

 

世界中から敬遠されつつあるトランプ大統領にとっては、
今喜んで親交を深めようとしてくれるのは安倍首相くらいのものでしょう。

 

トランプ大統領からすると、
昨年11月安倍首相が早々にIR法を成立させたことで、
大きな信頼を感じていると思います。

 

そもそも日本にIR法を成立させたいというのは、
大統領選のトランプ氏に対する最大の寄付者である
シェルドン・アデルソン氏の意向です。

これまで数年かかってもなかなか法案成立に至らなかったのに、
安倍首相はたった2週間でまとめることに成功しました。

これが今回のゴルフミーティングにつながる最も大きな要因だと私は思います。

 

さて、安倍首相とゴルフをしながら、
どんな話をしたのか?気になる人も多いでしょうが、
おそらく何一つまともな議論はなされていないと思います。

 

トランプ大統領就任からの1ヶ月間を見てきて、
トランプ大統領には「1対1」でまともに交渉するスキルがないと私は感じています。

トランプ大統領自身は「何も知らない人」だからです。

振り返ってみれば、トランプ大統領は不動産屋でしかなく、
それもファミリービジネスです。

大きな組織を動かしながら経営した経験はないはずです。

経営についても外交についても、まともな知識も経験も持ち合わせていないでしょう。

 

何人かと一緒のミーティングであれば、
他人の話を聞きながら上手く話を合わせることもできるでしょうが、
「1対1」になるとそうはいきません。

トランプ大統領自身の知識と経験が問われます。

また、メキシコ大統領と大喧嘩したところをみると、
説得術についても能力が高いとは言えないでしょう。

 

質疑応答の際に、
日本語の質問にも頷いていたなどと報じられていましたが、私に言わせれば、
どうせ最初から聞く気がないから適当に相槌を打っていただけだと思います。

 

これまでの大統領の中にも、大統領選挙を経ずに大統領になったジェラルド・フォード氏、
知名度の低いジョージア州知事から大統領になったジミー・カーター氏など、
知識や経験の点で不安視された人はいましたが、トランプ氏は別格でしょう。

 

経営経験もなく、まともに組織を動かしたこともないというレベルでは、
米国大統領になる資質がないと言わざるを得ないと思います。

 

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マティス米国防長官による「尖閣を守る」発言の影響力は大きい

まぐまぐのニュースサイトは7日、
「狂犬は中国に噛み付いた。米国防長官「尖閣を守る」発言の破壊力」
と題する記事を掲載しました。

 

米マティス米国防長官の来日は大成功だったと評価し、
マティス米国防長官が「尖閣は日米安保の適用範囲」と
明言したことが中国に対する抑止力になるなど、
4つのポイントを挙げて解説しています。

 

G20やNATOのミーティングの様子を見ていても、
マティス国防長官は、きわめて「まとも」な人物だと思います。

トランプ大統領とは違い、海兵隊出身のその道の「プロ」です。

選挙期間中から大胆な発言を繰り返していたトランプ大統領に対しても、
従来の米国らしさを踏襲した堅実な姿勢を見せていました。

サプライズはありませんが、信頼できる人物だと私は見ています。

そのマティス米国防長官が、尖閣諸島について、
日米安保の適用範囲であることを明言しました。

 

オバマ政権の頃は、「日本に尖閣諸島の領有権があるならそれを守る」
という言い方に留まっていましたが、今回のマティス米国防長官の発言は、
「尖閣諸島を守る」に等しい強い発言だったと私も思います。

 

中国政府は米国に対しても強い反発を見せています。

これまでも米国は日米安保条約の第5条に準拠して対応するという姿勢でしたが、
尖閣諸島がここに含まれるという解釈になると中国に対しては大きな影響力を持つでしょう。

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