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大前研一ニュースの視点

国内経済・訪日外国人・国内タイヤ大手~20世紀型の経済政策では景気は上向かない

2016/09/25

国内経済 4-6月GDP予測 前期比0.38%減
訪日外国人 星野リゾートがANAクラウンプラザホテルを買収
国内タイヤ大手 大手4社中3社が経常増益

そもそも2%の物価上昇率を目指したことから、間違っていた

日本経済研究センターが11日発表した民間エコノミスト41人の
経済見通しによると、4~6月期の実質国内総生産(GDP)の予測の平均は
前期比0.38%減、年率で1.55%減だったとのことです。

最近では、アベノミクス「3本の矢」のこともほとんど触れなくなりました。

私は何度となく繰り返し説明していますが、
今の日本は「低欲望社会」であり、
従来の20世紀型の経済政策では景気は上向かないのです。

眠ったままになっている個人金融資産1600兆円がマーケットに
出てくるような心理経済学を使うことです。

安倍首相は2%の物価上昇率を掲げていましたが、
私に言わせれば、そもそも2%の上昇を目指す理由はあるのか?
と思います。

失業率も低く、飢えて困っている人がいるわけでもありません。

結局のところ、財投を含め様々なことをやっているようですが、
そのほとんどが不必要なものではないかと思います。

最近は、安倍首相も日銀の黒田総裁も静かになってしまいました。

私としても自分が提唱する心理経済学が正しかったと声高に
言っても嬉しくも何ともありません。

そんなことよりも日本の景気が上向いてくれることが重要です。
そして、お金を眠らせてしまうのではなく、
一人でも多くの人がお金を使って人生を楽しみ、
満喫してほしいと思っています。

安倍首相や黒田総裁には、ぜひそれを実現すべく動いてほしいと思います。

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訪日外国人観光客は3000万人規模へ/ブリジストンは絶好調

星野リゾートは27日、金沢市などにある4つの「ANAクラウンプラザホテル」
を買収すると発表しました。

また産経新聞は「大型バス“爆売れ”」と題する記事を掲載しました。

三菱ふそうトラック・バスは6月時点で前年の約2倍の受注となったほか、
日野自動車も4~6月は前年の1.6倍の売上を記録しています。

これまでのんびりと構えていた星野リゾートも、
さすがにここまで中国人観光客の人数が増えてきて
都市型のホテルまで満杯状態が続いてしまうと、
手を打たざるをえなかったということでしょう。

同様に大型バス不足も深刻です。

マッキンゼーの後輩でもある日本交通の川鍋一朗社長とも話をしましたが、
さすがにこんな状況になるとは予想できなかった、と。

中国の景気次第という側面もありますが、
おそらく訪日外国人数は2000万人を超えて、
3000万人規模になると私は見ています。

今後もバス不足は続くでしょう。

また、タイヤ大手の業績も順調です。

ブリヂストンが7日に発表した2015年1~6月期連結決算は、
純利益が前年同期比2%増の1446億円となり、上半期として
3年連続で最高を更新しました。

自動車生産が堅調な北米でタイヤ販売が伸び、
天然ゴムや原油などタイヤの原材料価格の下落がプラスとなったとのことです。

ブリジストンを筆頭に、日本勢は調子が良い状況です。

ファイアストンの買収も成功し、ブリジストンは
タイヤメーカー世界トップ3の中でも、トップに躍り出ました。



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