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大前研一ニュースの視点

訪日外国人客・ラオックス・韓国・朴大統領報道問題~市場や企業の動向を読む

2017/08/07

訪日外国人客・ラオックス・韓国・朴大統領報道問題~市場や企業の動向を読む

訪日外国人客: 7月の訪日外国人客数126万9700人
ラオックス羅社長: 中国旅行客増加に手応え
韓国・朴大統領報道問題: 産経ソウル支局長に2度目の聴取

 

中国人観光客の増加、消費増税で、ラオックスの業績が好調

日本政府観光局(JNTO)が20日発表した7月の訪日外国人客数は、
前年同期比27%増の126万9700人で単月として過去最多になりました。

中国からは前年同月の2倍の旅客が訪れたとのことです。

これに伴い手応えを感じているのが、ラオックスです。

ラオックスは12日、2014年12月期通期の連結営業損益が
7億8000万円の黒字(前期は16億円の赤字)になりそうだと
発表しました。

従来予想は2億7500万円の黒字でしたが、
中国や東南アジアなどから訪日する外国人観光客が増えており、
国内店舗が好調。

国内の新規出店の効果も出ており、
営業損益の予想を上方修正しています。

非常に面白いのは、消費税が上がったことが
好影響していることです。

ラオックスの場合、お客さんの約8割が海外旅行客なので、
彼らは消費税が免税されます。

つまり、常に「8%引き」状態になるのです。

ラオックスは2009年に中国・蘇寧電器の傘下に入りました。

ゆえに、中国でもラオックスは非常に有名で、
中国人観光客が日本でラオックスに行くのも
当然の流れになっています。

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中国も韓国も、ネット上では「まともな議論」が展開されつつある

反日感情が強い中国でもインターネット上では、
日本の実情について「まともな議論」が展開されつつあります。

中国のネットを見ていると、なぜ日本が嫌いなのに旅行に行くのか?

という話題とともに、実際に日本に旅行した人が、中国政府の
プロパガンダとは異なる日本の実態について紹介しています。

総じて、ネットでの日本の評判は高くなっています。

例えば、ある中国人観光客が携帯電話をどこかに忘れたまま
タクシーで帰ったところ、後から別のタクシーが追いかけてきていて、
乗っていた2人の女性が落とした携帯電話を届けくれた、
という様なエピソードもありました。

日本人の親切さ、民度の高さ、街の清潔さ、サービス精神など、
ほとんど悪口を書いているところはありません。

実は、同じような現象が韓国でも起きています。

ソウル中央地検は20日、朴大統領の名誉を毀損した
として市民団体から告発された産経新聞の加藤達也支局長に
対する2度目の事情聴取を行ったと報じましたが、
これに対して韓国のネットユーザーから疑問が投げかけられています。

「なぜ朝鮮日報を調査しないのか?」

「そもそも問題になってる時間帯の大統領の所在を
大統領府が発表すればいいだけではないか?」

多くの韓国ネットユーザーも、
半ば呆れて筋違いではないかと指摘しています。

これは非常に「まともな議論」だと思います。

中国にしても韓国にしても、政府のプロパガンダによる
情報に惑わされることなく、ネット上では「まともな議論」が
展開されつつあるのは、非常に良いことだと思います。



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