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週末だけのグローバル投資コラム

ウォーレン・バフェット伝スノーボール (5)天下人となったアスペ両巨頭 - ビル・ゲイツとの親交

2019/01/28

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バフェットが特に親しい人物のひとりに、ビル・ゲイツ氏がいます。

お互い他人と深く関わるタイプではなく、会議中でも興味がない話だと
露骨にイヤな顔をしたりどこかへ行ってしまうほど。

それぞれに確固とした「内なるスコアカード」に従って行動しているため、
普通の人から見れば変わり者に見えることでしょう。

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ビル・ゲイツはバフェットより25歳も年下。

そしてバフェットが「さっぱりわからない」というソフトウェア会社の創立者です。

接点がなさそうな二人は出会ったときから周囲の人々がまったく
目に入らないほど意気投合し、何日も話し合う仲になります。

最初はバフェットが親のように教える立場だったものが、
次第に同じことを学ぶ関係になって行ったようです。

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投資家さん同士でも初めて会った人と意気投合してしまい、
時を忘れて投資の話を続けてしまうことがあるでしょう。

あれの「もっとすごい版」です。

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ずっと後になってバフェットは自分が築いた富を社会に還元することを意識し始めました。

2006年に宣言した通り、
ビル・ゲイツ夫妻のビル・メリンダ財団にすでに3兆円を超える寄付をしています。

自分でも様々な財団に寄付しているのですが、ビル・メリンダ財団にそれほど渡す理由は
「自分よりうまくやってくれそうだから」というもの。

その太っ腹と、ビル・ゲイツに対する信頼には驚くばかりです。

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私には、バフェットとビル・ゲイツが親しくなる理由がわかります。

二人とも本質を見据え、「他人の目」や「目先のこと」や「競争相手」に
とらわれないところが非常に良く似ているからです。

知能が高いために、本質的でないことや他人がとらわれている思い込みが
小さなことのように思えるのでしょう。

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ずっと後にビル・ゲイツの父が

「みなさんは今の地位にたどり着くために何が一番重要なことだったと思いますか」

と質問しました。

そのときバフェットとビル・ゲイツはともに

「集中」

と答えたそうです。

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これはふたりが交流するようになり、
長い時間を経てお互いにそうなっていったのでしょうか?

いいえ。

ふたりとも最初から恐ろしい集中力と知能の持ち主であり、
だからこそ最初から意気投合したのだと思います。

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なぜならバフェットとビル・ゲイツには、
アスペルガー特有の過集中という行動が子供の頃から見られるからです。

投資家さんが銘柄を調べているうちに気が付いたら食事するのを忘れていたとか、
一日が終わっていたことがあるでしょう。

あれの「もっとすごい版」です。

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その他にもバフェットとビル・ゲイツには、
アスペルガー特有の行動が数多く見られます。

ここで列挙することはあえてしませんので、本書の中で探してみてください。

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ちなみに私は、スティーブ・ジョブズも痛快な人物だと思っています。

しかしこちらはアスペではなく、サイコパス性(サイコパシー)が良い方向に働いた感じ。

ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズを同じ「アスペルガー」と括っている人もいますが、
実はまるで正反対なのです。

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アスペ 対 サイコ

だと、普通はアスペが一方的に集団でいじめられたり食い物にされて終わりです。

アスペは空気を読まないので、サイコの雰囲気作り・誘導・ハッタリにひっかかりません。

淡々と事実を指摘して問題解決に向かうだけです。

サイコはそれが面白くないので、周囲を巻き込んでアスペを潰そうとします。

アスペ本人や周囲がその構造に気付かない限り、
一方的にやられるだけで争いにすらならないのです。

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ただしジョブズは、単なるサイコパスではありませんでした。

時にはアスペっぽいスティーブ・ウォズニアック(ウォズ)を食い物にしたりもしましたが、
ウォズの技術を認めて製品を世に出すことに奔走しました。

世の役に立ち、人々を楽しませた人物だったと思います。

「サイコパシーが良い方向に働いた」と書いたのはそのためです。

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ビル・ゲイツとの確執も、
ジョブズが一方的に突っかかって玉砕した構図のような気がします。

「アスペとサイコ」「ソフトとハード」ではレイヤーが
違い過ぎて最初から対立になりません。

ジョブズが一方的にライバル心を燃やし、
メディアもそのほうが面白いと考えてが盛り上げただけなのかもしれません。

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一方、ビル・ゲイツのほうはあまり相手にしていなかったのではないかと推察します。

アスペは人間と絡むのが苦手ですし、知性が高ければなおさら無駄な争いはしないでしょう。

「自分にとって重要なことで、かつ他に選択肢がないなら戦うが、あとは基本どうでもいい」

アスペって、そんな感じです。

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閉鎖的なグループではいじめの対象になりがちなアスペも、
投資やソフトウェアの世界では「神」となりえます。

多くの人を助け、世の中を楽しくします。

バフェットとビル・ゲイツというアスペ両巨頭の人生は、
そのことを証明しているのではないでしょうか。

日本でもそのような学校や会社が増え、文化まで変わってゆくことを願ってやみません。

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要するに、

俺たちだってアスペなんだから、

バフェットやビル・ゲイツぐらいにはなれるだろう。

むしろ、そうならない方がおかしいよね?

という結論です。

(話が前後しますが、こちらもディープな考察です)

↓ ↓ ↓

ウォーレン・バフェット伝スノーボール (4)
グレアム先生、それではまるでエ〇ゲの主人公ではないですか
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