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週末だけのグローバル投資コラム

米株上昇が長引く理由 (3)西暦の最後に「7」がつく年のジンクス

2019/01/28

現在、大きな調整を警戒する人々が一部にいます。

「7のつく年は波乱の幕開け」というジンクスがあるからです。

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1987年のブラックマンデーでは、1日に株価が2割暴落しました。

1997年の日本の金融危機で金融機関がバタバタ潰れ、
アジア危機やロシア危機へとつながりました。

2007年のパリバショックは、
09年3月まで続くサブプライムショックの幕開けでした。

確かに西暦の最後に「7」のつく年は、
特に秋にかけてヤバいことが起こっています。

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それぞれの原因を考えてみましょう。

まず1987年のブラックマンデーが起こる直前、
金利に対して株価が急上昇していました。

株価の益利回り(PERの逆数)から10年国債金利を引いたイールドスプレッドは、
「株を売って国債を買う大チャンスだ」と示していました。

株価が下がれば自動的に売ってリスクを減らす、
「ポートフォリオインシュランス」全盛の時代でした。

売りが売りを呼ぶプログラム売買によって、株価は一晩で2割も下げたのです。

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1997年の日本の金融危機の直前、
東南アジア諸国には投資資金が流れ込んでいました。

民主化後のロシアで株式・債券市場が生まれ、
LTCMなどのヘッジファンドが大きなポジションを持っていました。

日本の金融機関の苦境が伝わると、
クレジットラインを切られてドル調達ができなくなりました。

実際に倒産する金融機関が続出しました。

資産を投げ売りして現金を作りました。

東南アジアから資金が回収され、アジア危機が起こりました。

1年後にはロシアに飛び火し、ロシア危機が起こりました。

円を売ってドルを買う「キャリートレード」が巻き戻され、
ドル円が1日で20円急落しました。

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2003年以降、世界はサブプライムローンと資源のバブルに湧いていました。

返済に難のあるサブプライム層への貸し付けに高い格付けが与えられ、
機関投資家がこぞってそれを買いました。

資源価格が高騰したため、資源関連の投資・融資が積み上がりました。

2007年のパリバショックは、
返済に難のあるサブプライム層への貸し付けが焦げ付いた最初のサインでした。

2008年3月にはベアスターンズが、9月にはリーマンブラザーズが破綻しました。

それによって資源バブルも破裂し、
原油は1ドル180ドルから30ドルにまで下落しました。

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こうしてみると、末尾に「7」がつく年はその前までに
バブルが膨らんでいたことがわかります。

過剰な投資・融資が積み上がり、破裂するきっかけを待っていたのです。

その前にはレバレッジ(借り入れ)の拡大があり、説明不能な価格上昇があります。

その後には金融機関の破綻があります。

金融システムと最終消費地が打撃を受けると、世界的に危機が拡大するのです。

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さて、今回はどうでしょう。

欧州金融機関や一部の新興国など、不安材料がないわけではありません。

しかしそれでも、説明不能なほど価格が上昇したり
借り入れが膨らんだ資産はないと感じています。

企業も家計もレバレッジが低いため、買い余力があるのです。

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「7」がつく年のジンクスは気になるところ。

ただし今回は、危険な状況とは思えません。

むしろ値頃感で売ると、逆に踏み上げられてしまうような気がしています。

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